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く、黒櫃――!?
こんなの『魔剣』でもなんでもないじゃない! |
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そうですね、ただの黒い箱のよう……
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ただの箱、ね…。
結論から言えばただの黒い箱なのだけれど、あの螺鈿細工の鳳凰円文を見ても同じことが言える? |
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この虹色に煌めく鳳凰模様は、まさか――!
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【魔神】に間違いないかなー
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モッドちゃん!
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ではやはりこの黒い箱は【魔神】を封じたもの…!
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んー、さすがのモッドさんでもどんな魔神なのかまではわからないけど、その辺りを含めて隠匿されているあたり相当に強力か凶悪か狂暴なヤツなんじゃないかな
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この鳳凰円文は確か、偉大なる封印術士の咒紋の中でも最上級のものですね。
となると"中身"は魔王級の災害ということになります。 |
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けれど螺鈿細工の鳳凰円文は確実な封印の証明。
私たちが中に触れられないのと同じ様に、"中身"もまた外に出ることはないわ。 むしろ、問題はその魔神の棺たる封印の黒い箱が『魔剣』としてリストアップされているという点よ。 |
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『魔剣成立』している、のでしょうね。
魔剣機関がリストアップした以上は……。 |
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あるいは、無理やりさせた……とかね。
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無理よ!
魔剣というのは『そういうもの』じゃないわ…! そんな風に魔剣は魔剣になれない…! それに鳳凰円文を解読するなんて術士本人でもない限り不可能よ! |
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……それですよ。
かつて、過去、遠い伝承の中、密やかに行われたとしたら。 |
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これまでの情報から察するに、櫃の中の『魔神』を導力とした魔剣システムの開発が行われたのだと私は力説するね!
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それこそ不可能よ……!
確かに理論上は可能かもしれないけれど、魔王級の魔神災害を封じたまま魔剣として安定させるなんて、広大な砂漠の砂の中に埋もれたたった1粒の正解をノールックで選び出し続けるようなもの! よほどの天才と奇跡が同居していたとしても不可能――… ……なのだけれど、まさか、そんな… |
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でも、魔剣自体が天才だったら?
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たしかに、魔剣自体が天才であれば、あるいは。
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悪いけれど私はグラム=モッド、偉大なる魔剣グラムの妹なんだよね!
そして長女グラムを除くその全ての妹たちは、すべからく不可能を乗り越えて魔剣成立しているまさに生きる奇跡なのさ! |
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起こらないから奇跡、けれど起こる可能性がわずかでもあるからこそ起こるのも奇跡、ね。
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私から見ればあなたも十分に奇跡の上になりたつ者だと思いますよ。
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それはどうも♪
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それでどうするのさ?
鳳凰円文螺鈿黒櫃なんて繊細な魔剣、扱えるとしたらうちのマスターちゃんしかいないだろうけど、止めておく? |
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わかっているくせに♪
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むしろ、彼に使いこなしてもらうことこそ正しい道と考えます。
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んー!もしかしたら魔界はこの2人によって支えられているんじゃないかと思うよ!
いや、そうであると力説するね! |
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とはいえ、一歩間違えれば魔剣成立が乱れて魔核崩壊、下手すれば魔神復活で世界崩壊!
ちょっと責任重大すぎないかしら? |
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だからこそ、情報の精度と粒度が問われるのです。
だからこそ、世界図書館が居るのです。あなただけが責を背負うことはありません。 |
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ならば天才魔剣研究者たるこのモッドさんが力を貸すよ!
グラム研究の真髄をお見せしよう…! |
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ 腕がなるにゃはー♪ |