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ふぅん、これが魔剣機関が解禁した新たなる魔剣ね……
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材質と形状から察するに稀少竜族『絶鬼王』でしょうか……?
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あぁもう!私に構わないでもらえるかしら!
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別にいいじゃない♪
減るもんじゃないしー♪ |
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減るわよ!
グラーシーザ、あなたと一緒にいると私の心がすり減るの! |
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騒がしいと思ったらミストルとグラシーね?
はぁまったく毎日あんなに仲良くしてよく飽きないわね。 |
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な、仲良くなんてしていないわ!
私はこんなデリカシーのない無駄に大きな魔剣に興味なんかないもの。 |
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んー?だったら無視すればいいだけなのに、どうして本気で逃げないのかなぁ?
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に、逃げているわよ……。
どこまで逃げてもあなたが追ってくるんでしょ? |
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ふふ♪だってミストルテインが捕まえてほしそうに逃げるから♪
ね、お姫様っ! |
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きっ!気安く触らないでもらえるかしら!
それに、お姫様なんてガラじゃないわ…… |
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まぁまぁ、2人とも落ち着いてくださいませ。
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そういえば2人は何をしているのかしら?
これは……新しい魔剣の資料ね! ふむふむ、えーとなになに…… |
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あ、もう!機密情報なのに!
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しかしながら、ちょうどよかったかもしれませんね。
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はぁ……、まぁたしかにそうだけど。
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ふん、どんな新しい魔剣が来ようとも私は私。
グラーシーザ、あなたに負ける訳にはいかないわ。 |
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…………。
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……?
グラーシーザ? |
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……姫?
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もう、まだ言っているの?
だから私は姫なんてガラじゃ―― |
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…うん、うん!
間違いないわ!これは姫よ! |
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――え?
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この私グラーシーザと同型魔剣……!
同一伝承に纏わる竜騎の姫――! グラーシーザ=オーガ様…!! |
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えっ、えっ…?
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やはりそうでしたか。
グラーシーザ様の伝承に纏わる竜族『剣聖牙』の中の希少種にして支配階級オーガ……。 |
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生命力と生存能力、知性と暴力を併せ持つ竜族はただでさえ稀少。
その中でさらに希少種となれば、その魔力と権力がどうであったかは想像に難くないわね。 |
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あの、グラーシーザを、支配するもの……?
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そう!オーガ様は我々竜騎の魔剣を統べる絶鬼の王!
そして、姉妹同然であり無二の親友であり戦友よ♪ |
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――姉妹、親友、戦友……
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でもグラーシーザ、あなたさっきオーガを「姫」と呼んだわね?
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失礼ながら、グラーシーザ様の伝承に「王政」関係はなかったと記憶していますが……
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そのとおり♪
でも、私は決戦の竜騎グラーシーザ!つまりナイトね? であれば、ナイトが守るのはプリンセスと相場が決まっているわ♪ |
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2人の中だけの「姫」と「騎士」でございましたか。
主従関係における信頼の深さ、感服いたします。 |
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信頼……
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ふぅん、まるで恋人みたいね♪
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恋人……!
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あーー……
となると、あの子にも一応伝えておいたほうがいいかしら。 |
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あの子?
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ん!ちょうどいいところにいた!
キーラちゃーん♪ |
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この"天災"ミストルテイン=キラに何か用だったかしら?
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…………。
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ど、どうしたのお姉ちゃん、大丈夫…?
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ねぇねぇ、これを見て!
今度解禁される |
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ふん、どんな新しい魔剣が来ようとも私は私。
誰にも負ける訳にはいかないわ。 ……ん?…ひめ? |
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あら?キラも姫、
――オーガを知っているの? |
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……お、おーが?
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ミストルテイン様とグラーシーザ様の関係を考えれば、ご存知でもおかしくはありませんね。
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もももも!もしかして!
グラーシーザ=オーガのこと!? |
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ええ、そうだけれd――
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おおおお、お願いだから私に近づけないでもらえるかしらっ…!
この話はもうおしまいっ!!! |
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あぁん、もう逃げちゃった♪
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なにか……あるのですね……
司書メイドの血が騒ぎます…… |
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うふふ♪それにしても、姫と私が同じマスターの元で戦えるなんてわくわくするわね♪
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……そう、勝手にしたら。
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……!!
み、みすとるt…… |
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もうやめて、話しかけないで。
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ミストルテイン……
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……私はそのオーガとかいう魔剣の代わりだったんでしょう?
深く信頼しあっている「お姫さま」と仲良くすればいいわ。 |
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はぁ、もうしょうがない子ね。
んーー、どうしたのかなぁ? 嫉妬しちゃったぁ? |
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うるさいわね!
そんなのじゃないわ! |
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あはは、本当に怒っちゃった。
もう、拗ねないで♪ あれ?どこかいくの?ねーえー |
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ついてこないでもらえるかしら!
失礼するわ!クラン、マリー! |
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あーあ、ついに怒らせちゃったわね。
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ふふ♪……気付きました?
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グラーシーザが「姫」を使う時、ミストルに言うときだけちょっとだけ照れてることかしら?
それともミストルにだけ「お姫様」と丁寧に言うところかしら? |
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そのことに、ミストルテイン様も気付いているところ、でございます♪
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喧嘩するほどなんとやら、なんていうけれど、
はぁ、まったく仲がよいことこの上ないわね。 |
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まったくもって。
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――で、問題はこの子。
あのグラーシーザに「姫」と呼ばせる破壊の化身、竜の鬼のお嬢様オーガ……ね。 人類を滅ぼす気がなければいいのだけれど…… |
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あの"天災"キラ様が青ざめて逃げ出すほどの存在であるのなら、その力はまさに災害そのものと言えるかもしれません。
人類に扱いきれるかどうかギリギリといったところでしょうか。 |
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どう?勝算はある?
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クラン様がお考えの通りです。
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ふふ、ならば人類の偉大さってやつを教えてあげましょう。
鬼のお姫様に、魔剣は魔剣使いと対でこそだと骨の髄まで♪ |
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ええ、そのために努力は惜しみません。
まだまだ仲の良いあの子たちを見ていたいですから♪ |
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |