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ふぇっ…!ふ、ふらくしぬす…!
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ふん、そんなやつもいたか。
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悪食の世界樹……。
ミラちゃんあの人にがて……。抱きまくら食べようとするんだもん……。 |
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泣き言を言うな駄金塊。
貴様も竜王だろう?"らしく"しろ。それが誇りというものだぞ。 |
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うう…、駄金塊なんてひどい……。
でもでも、そんなこと言ったって苦手なものは苦手だもん。 |
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まあ、腹が減ったからといって人の大事にしている抱きまくらを捕食しようとするのはどうかしているな。
抱きまくらを食うかどうかはさておき、誰かの大事なものを食うという無神経なところがな。 |
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モノリスちゃんも――
あ、今はオーアちゃんだった、ごめん。 |
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どちらでもかまわん、貴様らからすればどっちだって同じだ。
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オーアちゃんも、フラクシヌスのこと苦手なの?
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苦手……というほどでもないがな、仲良しでもない。
というか、あいつと仲良しな奴の方が少ないんじゃないか。 |
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でも、少し気になるよね、この子……。
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ああ、『ルクス』という個体名――
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光り輝く逆さまの世界樹ルクス……
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まさか悪食の世界樹フラクシヌスのことだったとはな。
やつが大食らいなわけだ。 |
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ちょちょちょちょ!
待って待って待ちなさいよ! 勝手に話を進めないでよミラ!オーア! |
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ついに今回出番がなくなったかと思いました。
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あはは……、お話しすぎちゃったね、オーアちゃん。
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ふん、黙れ。我は古き友と談話中だ。
発言を許したつもりはないぞ?人間…! |
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はいはい、入院しててヒマなのはわかるけど、イキらないイキらない。
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――それで、世界樹ルクスと世界樹フラクシヌスが同一であった…、というのは?
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ええと…竜王系の魔剣が持つ共通記憶の伝承に、世界中に根を張って触れるもの全てを食い尽くそうとした世界樹が2つあるんです……。
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竜に姿を変え世界に根を張った"暴竜"フラクシヌス。
光り輝く枝葉をもって生命を呼び、その魂を喰らう"神樹"ルクス。 その2つの名を同時に名乗る魔剣が現れたとなれば、同一の存在が時代によって呼び方が変わったか、あるいは核が同じで別の力を手にした同一別個体か、だな。 |
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なるほど、例えば伝承の別解釈……、逆に神話の融合という線もあるわね。
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世界図書館の記録によればフラクシヌスもルクスも伝承上は"人間"に敗北しています。
正しくは人間の姿をした者たち、ですが。 |
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あの…おそらくですけど、それ、敗北じゃなかったんだと思います。
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ククク…。
普通に考えれば敗戦、どれだけ良い方に考えても冬眠あたりだろうが、ここは奇を衒って『人間や天敵を利用した別の形への変態』というのはどうだ? |
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…あぁ、そうか、そういうことね!
竜の姿を手にした世界樹フラクシヌスは"人間"に敗北したことを利用して、竜の姿から世界樹の姿に戻った…! |
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それが世界樹ルクス…!光り輝く姿をもって再び世界を脅かしたのですね……。
しかし、再び世界樹は"人間"によって切り倒されてしまった。 |
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あくまで可能性ですけど、そうして手に入れた…のかもしれないかなぁって……。
ミラちゃんたちと同じ『魔剣』の姿を……。 |
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やつのことだ、おおかた呪いや神罰に見せかけた捕食・暴食で人間どもを脅して、切り倒された自分を素材として核を武具化させた、というところか?
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バカげてるわ……。
それが本当なら、魔剣フラクシヌス=ルクスは古代から生き永らえる竜王そのものということ!?
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さぁて、本当のところは我にもわからん。
我が知るやつは結局のところ竜王を伝承にもつ魔剣というだけだ。 |
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えっ!えっ!なんですかぁ?
ひうっ!そんな目でみられても、ミラちゃん知らないものは知らないしぃ…… |
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…ですが、魔剣機関がカテゴリーSSに登録するだけの力を持っている、というのだけは事実でございますね。
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はぁ、困ったわね全く。
ルーツや思想が謎な魔剣ほど修理と整備に時間がかかるのよ。 未知への挑戦は医療にとって必ずしも良いこととは限らないわ? |
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ふふ、なるほどなるほど。
未知の探求は本来我々世界図書館が請け負うもの。 であれば、滞りなくフラクシヌス=ルクス様の正体を暴いて差し上げましょう。 |
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |