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鍛冶医師クランベリー
これはっ…なんてこと!!
そんなの、許されるわけがないわ……!! |
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世界図書館メイド長ププッピマリー
何を読んでおられるのでしょうか?
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はわぁっ!!
ま、マリー、何でもないわ、何でもないのよ!! |
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そこまで貴方を慄かせる魔剣の情報……
もちろん私も拝見させていただきます。 |
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待ちなさいマリー!
ちょっと、ストップ!! |
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どれどれ……え?
感度3000倍? |
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貴方、なんて破廉恥なものを読んでいるんですか
通報しますよ |
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落ち着いてマリー!
これは魔剣の情報なの! |
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私の目は誤魔化せません
これは貴方が書いた官能小説ですね? |
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違うっつ―の!!
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冗談はさておき、どのような魔剣でしょうか?
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真顔で冗談を言うのはやめて頂戴……。
今回はあの「霊刀フツノミタマ」の派生魔剣よ |
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あら、可愛らしい魔剣ですね。
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それにしてもあの生真面目な魔剣の派生が、感度3000倍……?
どういうことでしょうか? |
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私も驚いたけれど、事実よ。
でもちゃんとした経緯があるの。 |
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フツノミタマの霊力を霊薬の生成に用いた伝承よ。
その名も──千代火鈴丹(ちよこれいたん) |
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なるほど、チョコレートの原型となったという秘伝の霊薬……
実在したのですね。 |
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ええ、その霊力たるや凄まじく、
服薬した者はたちまち全身の感度が3000倍になるというの。 |
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とんでもない媚薬ですね。
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ええ、しかし当の小怺本人はまだ幼い乙女の心のままよ
その効果の意味がどういうことか分かっていないみたいね……。 |
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それですと、彼女の周りの人々は……。
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彼女から悪意なく霊薬を受け取ったとしたら
とんでもない大惨事が待っているわね……。 |
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クラン様、貴方もしかして少し興味を持っていませんか?
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へ!?
な、なーに言ってんのよそんなわけないでしょ!! |
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正直におっしゃってください
貴方は一度、感度3000倍になってみたいのではありませんか? |
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ば、ばっかねーマリーは!!
私がそんな卑猥なことを考えてるわけ…… |
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実はここに、その
千代火鈴丹(ちよこれいたん)があったとしても? |
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あ、貴方それ、まさか本物の!?
ありえないわ、貴方が持っているはずは……!! |
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クラン様、おひとついかがですか?
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い、いや、そんな……
でも…… |
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ひとつくらいなら……
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クラン様。
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へ?
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これはただのチョコレートです。
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助走つけてぶん殴るわよマリー。
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まあまあそうカッカなさらず……
おひとつどうぞ。 |
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全く……うん、これはなかなかいけるわね。
しつこくない上品な甘さだわ。 |
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そう言っていただけて光栄です。
私の手作りですからね。 |
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ありがとうマリー。
不思議な気持ちよ、胸のあたりが温かくなってきたみたい。 |
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お菓子のチョコレートであっても、
人の手から生み出されるものは特別な力が宿るものなのね。 |
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ええ、それがもし「逆神」の力を持って作られるなら、
なおさらのこと。 |
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どれほどの力となるか、私も見極めることとするわ。
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私も期待しております。
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |