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鍛冶医師クランベリー
Guten Morgen!
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世界図書館メイド長ププッピマリー
あら、おはようございます。
マカイツ語なんて、珍しい言葉をお使いですね。 |
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ええ、やっぱりあなたは知っていたわね。
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非常に古い言葉とお聞きしております。
神聖な言葉とか、魔術にも関わるとか…… |
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そして、悪魔にまつわる言葉もまた
多く存在している。 |
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なるほど。今回の魔剣は悪魔についての伝承なのですね。
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Genau! その通りよ。
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ふむ……サラは耳かき、プリムは歯磨きときて、
アマイモン=マネは「目薬」……と。 |
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目薬……?なぜ目薬なのでしょう。
サラ、プリムの前例を考えると、目から魂を奪うのでしょうか。 |
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いいえ、もっと複雑な手段を使っているようね。
この目薬は「賄賂」という意味を持っているらしいの。 |
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賄賂、ですか。
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古来より目薬は賄賂の象徴として
様々な文献に登場しているそうよ。 |
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なるほど、賄賂で誘惑し、取引を持ちかける……
いかにも悪魔という特徴を持っているわけですね。 |
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ええ。とはいえ、悪魔にも栄枯盛衰があるわ。
取引にも元手が要るし、その調達は容易ではない。 |
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この、手に持っている本は何でしょう……?
「マカイーサリアム」とありますが。 |
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巷で噂の「魔界仮想通貨」だそうよ。
……私には縁のない話だわ。 |
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本当ですか?
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へ?
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もしクラン様がここに1万ヘルを投じたとして、
明日には1万倍になっていたとしたら――? |
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1万倍……?1億ヘル……
1億ヘル……?1億ヘル……!? |
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……クラン様?
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はっ……
1億ヘルはどこに……? |
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気をつけてくださいませ。
それが悪魔の――マネの取引に使われる力ですから。 |
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き、気をつけるわ……
悪魔の力……恐ろしいわね…… |
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アスモデウス=サラ
せんぱぁい……せんぱいはどこですかぁ……
(きょろきょろ!) |
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ベルフェゴール=プリム
歯みがきの約束を忘れちゃうなんて
困った先輩ですっ! |
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あら、ちょうどよかったわ。
あなたたちのお仲間がやってくるわよ。 |
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マネちゃんです!
(びっくり!) |
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ずいぶん久しぶりです。
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旧知の仲のようですね。
せっかくなのでどんな子なのかお伺いしてよいですか? |
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マネちゃんは上級悪魔だから、
サラとプリムちゃんの上級生みたいなものだと思いますっ! (うろおぼえ!) |
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悪魔として「かくしき」が高いのを
よく自慢してました! |
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なるほど……
ということは、マネは「お嬢様」という感じなのでしょうか。 |
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おお……確かにお嬢様って感じです!
(ぴんぽん!) |
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でもそのせいで、お友達が少ないのです。
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それもいかにもお嬢様って感じね。
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宿命、というやつでしょうか……。
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だから、悪魔であるサラとプリムちゃんが
マネちゃんと仲良くしてあげるのです!(どやどや!) |
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ひとりぼっちだとかわいそうですからっ!
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それは殊勝なことね。
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さあ迎えに行ってあげなくっちゃ!
プリムちゃん、行こう!(しゅぱぱ!) |
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うん! それじゃあ失礼しますっ!
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いい子たちですね。
……悪魔なのに。 |
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ええ。そういえば、今回のマネも、
「いい子」でいることにこだわる魔剣のようよ。 |
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悪魔がいい子になろうとする……
不思議なものですね。 |
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ええ。表現するならば――
悪い、いい子? |
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または、いい――悪い子?
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それでいうと、悪い、とは何でしょうね。
私たちは何をもって「悪い」を決めているのかしら。 |
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難しいことです。しばしば私たちは
善悪を気持ち一つで決めてしまいますから。 |
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絶対の善も、絶対の悪もない。
この魔界にあるのは―― |
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真実と、そうでないもの、ですね。
正しさと誤りは、気持ち一つで変えられませんから。 |
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そんななか、善悪を混乱させるような悪魔が
やってくるというわけね――全く、忙しいものだわ。 |
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一体どんな魔剣がやってくるのか――
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |
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1億ヘル……1億ヘル……
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「1億ヘル……1億ヘル……」
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うわー!
ま、マリー、な、なんでもないのよ! |
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やっぱり魔界仮想通貨、ですか……
ほどほどになさってくださいね……? |
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大丈夫大丈夫!
ちょっとだけ、ちょっとだけだから!ね? |
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大暴落!なんてことになっても
知りませんからね…… |
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大丈夫よ!大丈夫!
ふふふ……1億ヘル……1億ヘル…… |