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鍛冶医師クランベリー
言いたいことがあるんだよ!
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世界図書館メイド長ププッピマリー
やっぱりカミィはカワイイよ!
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スキスキ大好きやっぱ好き!
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やっと見つけたお姫様!
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魔界で一番愛してる!
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アイシテルー!
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………………
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ふぅ……
なかなかに仕上がったわね♪ |
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あの、クラン様……?
これは一体なんなのでしょうか……? |
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推しへ捧げる伝統的な口上よ♪
ファンが一緒になって叫ぶとすごい迫力なの。 |
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はぁ……
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でも、会場のレギュレーションと文化は守ってね!
お姉さんとの約束よ♪ |
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話についていけてないのですが、
つまりクラン様はアイドルにハマってらっしゃると? |
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そうなの♪
このカワイイアイドルに! |
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カモミール……
新たに報告された魔剣ですね? |
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ええ、資料を見たらすごいパフォーマンスで、
ついついファンになっちゃったの! マリーにもおすすめしちゃうわよ |
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斬鉄剣やバステト×フェイクなど、
アイドルをしている魔剣も気がつけば増えましたね。 |
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でも、その子たちの魅力も十人十色だから、
知るたびに新しい楽しみができるのよ。 |
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クラン様らしいですね。私は一生お嬢様推しですが。
ところでクラン様、この資料に奇妙な点があるのですが…… |
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どういうこと?
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至る所に改竄された痕跡が見受けられるのです。
特にカモミールの伝承に関する部分です。 ……まるで、この魔剣の正体を隠すように。 |
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隠すって、この子の来歴ははっきりしているわよ?
香りで万人を魅了し、力を増加させる、 カモミールの花を伝承に持つって。 |
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ですがクラン様、お忘れですか?
既にカモミールに似た魔剣が存在するのです。 |
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え……?
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マトリカリアとカモミールは非常に近縁なのですよ。
そして武器としての形状も二本はよく似ていますし、 相手を痺れさせる力を持つのも同じです。 |
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つまり、マリーがいいたいのは、
カモミールはマトリカリアを真似ている魔剣だということ? |
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ええ、二本にはその効果も似た点があります。
資料の改竄と合わせると、その仮説を捨てきれません。 |
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確かに興味深いけれど、あくまでマトリカリアとは近縁というだけ。
伝承で語られる性質も、十分差別化されているんじゃない? |
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それはそうなのですが……
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でも、マリーがそこまで言うからには、
他にも引っかかる点があるのよね? |
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はい。こちらに魔界植物史の書があるのですが、
植物の名に関する伝承の中に、抹消されたものがあるのです。 |
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抹消、ですって……?
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はい。ハーブの王と邪蛇との伝承が合わさった『バジリスク』。
カモミールもまたハーブの一種です。 片や存在が消え、片や上書きされた伝承。これは偶然でしょうか? |
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さすがに飛躍し過ぎとも思うけれど……
偶然にしてはできすぎているわね。 |
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仮初めの姿を得て、危険な魔剣が野放しとなれば、
魔界の危機につながります。 |
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そうね……
こうなったらやるしか無いわ…… |
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クラン様……!
まさかご自身でカモミールの調査を!? |
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ええ、行ってくるわ!
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カミィちゃん全国ツアーへ!!
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ら、ライブ……ですか?
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そう♪ 相手を知るには触れ合うのが一番♪
カミィちゃん、ファンサが良いって有名だしね! |
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先程の流れから、
ずいぶん楽観的に変わったように思いますが。 |
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疑惑を忘れたわけじゃないの。
これでも研究者だもの、奇妙な魔剣に興味はつきないわ。 |
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では、どうして?
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確信しているからよ。
偽物のパフォーマンスでは、人の心は動かせないって。 |
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それは……確かに、その通りですね。
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ふふっ♪ あれほど素晴らしいパフォーマンスをする子だもの。
全てが危険な嘘ではないと思うの。その正体がなんであっても、ね♪ |
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そういえば、
アイドルとは理想や偶像を示す言葉でしたね。 |
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ええ、そこに何があっても
理想を真剣に叶えようとする姿は美しいわ。 だから私は信じてみようと思う。 |
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なるほど……私も興味が湧いてきましたね。
伝承の真実だけでなく、人を魅せるカモミールというアイドルにも。 |
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そしてマスターとして内面にも迫ろうとする人間へと、
彼女がどんな顔を見せるのか |
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |