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マリー
クラン様、お覚悟を
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クラン
ど、どうしたのよ、マリー!?
いきなりそんな物騒なこと言うなんて…! |
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おそらくクラン様は耐えられないでしょう
…新しいビーストの衝撃に |
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ビーストって…
まさか新たなビースト魔剣が現れたの!? |
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その通りでございます
そして、もふもふに負け続けてきたクラン様は 第三の獣を前に無事ではいられないだろうと思いまして |
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ふっ…甘いわね、マリー♪
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クラン様?
その自信満々な顔はいったい…? |
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私がただ座して待っていたと思うの?
もう、もふもふの虜になんてならないわ! 理性がないと愛でることもできないじゃない!! |
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と、いうことは
クラン様はすでにもふもふを超越したと…! |
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ええ、どんなビーストも受けて立つわ!
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それでは、こちらをどうぞ
新たなビースト魔剣リーゼロッテ=ビーストです |
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ふわぁああああ…♪
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…儚い自信でしたね
一瞬で忘我の彼方へ旅立ってしまうとは |
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で、でも、こんなのずるいじゃない…!
ただのもふもふなら耐えられた…! でもスベスベおなかの合せ技なんて…! |
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ここしばらくうさ耳魔剣が多く現れていましたが、
このような隠し玉を用意できるとは、魔界の懐は深いですね |
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すぅー、はぁー。よし、落ち着いたわ♪
あとでちゃんと愛でるとして…リーゼロッテということは、 この子は、あの桃色のリーゼに関係のある魔剣かしら? |
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はい、かつて世界を救った魔剣リーゼ、
その内に秘められていたとされる桃幻の竜ペシェ、 二人の力を原点としたビーストと想像できます |
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理論的にはリーゼ=ロズと同一の存在
だけれど、ビースト因子によってこうなるとはね |
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元の魔剣よりも幼く見えるのは、これまでと同様
そして出力が大きく向上する代わりに、 制御が難しくなるのも共通のようですね |
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本当にビースト因子は謎が多いわね
三人に分裂したり、この子は魔典になってるなんて |
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そしてリーゼビーストに対しては、
ある種、矛盾した変化をもたらしているようです |
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と、言うと?
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魔剣リーゼの伝承、いえ、更にその原点において、
世界を救った剣士はこのように呼ばれていたようです …「耳なし兎」と |
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っ!? つまりリーゼの伝承において耳がないのが普通、
いえ、耳がないゆえにリーゼは成り立つのに、 このビーストには耳が生じてしまった… |
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伝承の根本を揺るがすほどの変異を、
ビースト因子はもたらしてしまったのでしょう |
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それに力を発揮するためには
「おなかの文字を読まなければいけない」なんて制約もある …これは、恐ろしいわね |
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元より桃色の魔竜の力、
それが幾重もの制約を加えなければいけないものとなった …まさに、開いてはいけない禁断のページなのかもしれません |
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ええ、魔剣の研究者として、
そしてこの魔界を愛する者の一人として、 リーゼビーストをほうっておくわけにはいかない…! |
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ではクラン様、今度こそビースト魔剣の調査を…!
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まずは身体検査からよー!
そのアブナイおなかを調べ尽くさないと!! |
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…クラン様
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なによその目は! これは本当に意義のあることなの!
力を使いこなせない魔剣は爆弾みたいなもの! どうすればちゃんと使えるかを知らないと研究もできないじゃない! |
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…つまり、趣味と実益を兼ね備えた行動であると?
ちなみに趣味と実益との割合はどれほどのものでしょうか? |
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……9と1?
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どちらが9かは…言うまでもありませんね
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ふふふ♪ でも面白くなってきたわね
ビーストは次々に魔界へ変化をもたらしている |
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その先に待っているのは栄光か破滅か…
恐ろしさもありますが、心惹かれてしまいますね |
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リーゼビーストと魔剣使いは、
真の力を発揮できるのか… |
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そしてその果てにどんな未来があるのか
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |