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クラン
マリー!
幻想殺しへの対策はできた!? |
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マリー
はい、世界図書館の総力を上げて
新たな精神防御術式の開発を行いました。 これで少しは対抗できるかと思われますが… |
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でも、私の魂は訴えているわ
そんなことは付け焼き刃にもならないって |
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ええ、原初十三魔剣
それも歴史の影に潜んできた《隠された伝説》 その一振りが表舞台に蘇ったのですから |
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幻想殺しゼタ…
歴史上でも最強と謳われる精神操作魔剣だものね そしてそれは誇張でもないことが証明された |
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我々も夢にも思っておりませんでした
魔界の住人全てがゼタによって 魔界への認識を狂わされていたとは |
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違和感に気づいていたのは
魔導王をはじめとした王様くらいかしら まったく、いつの間に…! |
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クラン様が言う通り、
いくら精神を防御しようとも、 ゼタにかかれば心に侵入するのも容易いのでしょうね |
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だからこそ
魔剣機関はこの事態を重く受け止めて テュフォーンやラグナロクの時と同じように ゼタに関する資料を公開したわ |
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ですが、
彼女たちと同じく使い手の真解放により 能力に変化が起きる可能性を考えると あくまで参考資料にしかならないでしょう |
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でも何も知らないまま常識を改変されるなんて
もうごめんこうむるわ! 少しでも資料から対策を練りましょう |
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まず幻想殺しゼタの能力についてですが…
結論から言うと精神や魂に関わる事象の ほぼ全てと言っても過言ではありません |
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本物と見間違う幻を生み出したり、
覚めない夢の中に精神を沈めこませたり、 私達の知覚さえいじることができるのよね… |
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その分、直接的な攻撃力では
ラグナロクやテュフォーンに劣るかもしれませんが そもそも勝負の舞台に立たせるのが困難な魔剣です |
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ええ、
彼女が『殺す』のは幻想…つまり私達の精神そのもの 幻や夢も、そのための手段に過ぎないわ |
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仮に精神防御を強固に張り巡らせたとしても、
我々が認知し得ない方法で突破してくることが 考えられます |
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そこが問題よ
どんな強力な魔剣使いも五感のどこかは使う でなければ戦うことはできないもの |
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それゆえに
彼女の力から逃れるすべもまたないと… なんという厄介な魔剣でしょう |
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はぁ…気が重くなるわ
しかも既に一回は幻想王の望むままに 魔界の常識を改変したっていう実績さえあるんだもの |
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あるいは、
既に我々が会話をしている"今"でさえ ゼタの術中ということもありえるかもしれませんね |
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完璧な幻があるとしたら、
そもそも幻とさえも認識とさせないでしょうからね |
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…では、我々に打つ手はないのでしょうか?
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…………
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このまま魔界の住人は、
新たなるゼタの使い手に怯えながら 不確かな現実を生きるしかないと? |
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いいえ、
むしろ面白くなってきたんじゃないかしら? |
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と、言いますと?
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ゼタが相手の夢を塗りつぶして、
その精神を殺める魔剣ゆえに 使い手も強い夢を持たなければいけないわ |
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たしかに、あやふやな思想だけでは
ゼタを使いこなすことはできないでしょうね |
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そう、だから楽しみなのよ
他人の夢を塗りつぶしてまで達成したいと願う… そんな王が何を夢見ているのかってね♪ |
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ふふ、いささかロマンチックすぎる考えではありますが
それが素敵な夢ならば 私達の魔界もよりよくなる可能性もございますね |
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もちろん警戒は怠らないこと
そしてちゃんと私達も確かめてみましょう 新たな主を得たゼタがどんな夢を創るのか |
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その夢の先にどんな魔界が待っているのか
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |