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クラン
魔界における魔剣の重要性を決定づけた原初六魔剣
それは偉大なる王とともに歩み、歴史を創った最強の魔剣たち |
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マリー
その生ける伝説の一振りが、
今また新たな主の…いえ、王の下でその力を発揮するのですね |
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敵の力への適応と自己強化に、圧倒的なる火力、
終焉という概念を操る力もあれば、魂の罪ごと清める力もある 原初六魔剣はそれぞれ圧倒的な能力を持つけれど… |
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かの魔剣が宿す力は、
こと生物を対象とするのならば圧倒的なアドバンテージを 使い手にもたらすことになるでしょう |
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そう、魔界に生きる全ての生命にとって、
彼女の存在は決して無視することは出来ないのよ だからこそ私たちは知らなくてはいけないわ |
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ええ、天上王セトが振るった最強の魔剣
天業剣クリーフォート様を |
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彼からの報告にもあったけど、
セト王と一緒に居た頃とは魔装がだいぶ様変わりしたようね それに少し雰囲気も柔らかくなったのかしら? |
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むしろクリーフォート様にとっては、
この姿こそが魔剣としての起源に近い姿なのかもしれませんね 本来の設計思想は意思を奪い支配する、生命の理に背く魔剣ですから |
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怪しくも優雅であり、悪逆も飲み込む女王…
あえてそういうけれど、魔王の魔剣として相応しい姿と言えるわね |
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実際にその力は、
天上王セト様を最も魔王に近いと言わしめた絶対的なものです |
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そうね、クリーフォートを介した命令は、
対象にとって逃れられない誘惑となってその魂と肉体の自由を奪うわ 例えば心臓を止めろと命じられれば…意思と関係なく停止してしまう |
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支配と隷属
それは独立した生命であれば本能的に拒絶をして然るべきものですが、 強すぎる力の前にはその本能は揺るがされてしまいます |
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圧倒的な力は恐怖と同時に安心をもたらしてしまうわ
人は縛られたくないというのに、縛られると途端に安堵してしまうものよ |
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同時に生命は他者を傷つけ制することにも本能的な喜びを感じるものです
力があればあるほど攻撃性は増す…歴史の上で繰り返されたことです |
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支配されたい、でも支配もしたい
矛盾しながらも悪逆と分かっていながらも求めてしまう人の性質 つまりは天に定められた業と言えるのかもしれないわ |
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であるがゆえに天業剣…絶対の支配を司る魔剣というわけですね
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クリーフォートを手にするということは
魔界の支配者…魔王に近づくといってもいいでしょう |
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しかし強すぎる力は決して良いものばかりではありません
クリーフォートという魔剣の所持者は、 常に他者を支配し操るのではないかと猜疑の目を向けられます |
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王は孤独なものというけれど、
誰からも信じられることのない孤独な王になるなんて… 少なくとも私はそんな玉座に座りたくはないわ |
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それでもクリーフォート様と天上王様は孤高の王となる道を選びました
彼と私の間には浅からぬ因縁もありますが、 魔界全ての悪逆を行ってでも王になるというその覚悟は尊敬しています |
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だからこそ不安もよぎるわ
天上王亡き後にクリーフォートの力がどう使われるのかってね 実際に謎の一団によって悪用されたばかりでしょう? |
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次なる魔剣使いは、
天上王様のようにクリーフォート様を背負えないのではないか… クラン様はそう思っていらっしゃるのですね? |
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どこまで行っても人は人
集団で生きるように進化してきた人類に孤独は耐えられるものではないわ 仮に周囲からの敵意によって暴走でもしたら取り返しがつかない |
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そう、ですね…
実際にクリーフォート様も内心では自身の強すぎる力に葛藤を続け、 心をもたない兵器でいたいとも願っているようでした |
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強大な兵器に繊細な少女の心
その矛盾を抱え続けるのも魔剣という存在の業なのかもね |
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ですが、たとえ背負った業を変えることはできずとも、
生き方を変える自由はあります。…私やお嬢様がそうであったように |
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マリー…ええ、あなたが言うのならそうかもしれないわ
持って生まれた力や魔剣であることは生きている間に変えられはしない でも行動や周囲の人によって変わることもできる |
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きっとクリーフォート様も、
苦悩の歴史の中で得たものがあったから穏やかな顔をしているのでしょう そして支配の力を持つ彼女が、 自らの力や在り方に悩む少女であることは魔界にとって幸運なことです |
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それに…ああ、私としたことが忘れていたわ
クリーフォートを手にした彼は、今の魔界で最も孤独とかけ離れた王よ たとえ魔界中から誤解されても、魔剣たちは彼を見誤ることはないわ |
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でしたらクリーフォート様も、
彼という新たな王の下でこれまでと違う在り方を得るかもしれませんね |
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あら、噂をすれば…♪
彼からクリーフォートちゃんについてのレポートが届いたわ! |
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それはとても興味深いですね、どのようなことが書いてあるのですか?
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ええっと、クリーフォートちゃんの妹力は…想像以上だった?
えっ、あの子はいったいなにを言っているの!? |
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あの天業剣クリーフォートを妹扱いしていく…そういうことですか?
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ううーん、弟子になったり、恋人になったり、ペットにされたり、
これまでも彼と原初六魔剣の向き合い方はとっても独特だったけれど、 これはまた面白い関係になったわね |
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孤独な王と魔剣ではなく、
孤独になっても共に支えあえる家族になるというのは… ふふ♪ 彼らしいやり方と言えるでしょう |
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新たな主と生き方を得た原初六魔剣がどう変わっていくのか
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そしてそんな主従が築く、新たなる魔界の姿はどうなるのか
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わくわくするわ♪ 楽しみですわ♪ |